こうしてボクらはオーナーになった | TOTAN オススメ本

こうしてボクらはオーナーになった

           こうしてボクらはオーナーになった エイ文庫

Lightning編集部 枻文庫 ¥630(税込)

自営業という仕事柄かこうした「サクセス本(?)」も
店主は色々読みます。社長の書いた本とか。

この本では6つのお店が紹介されています。

◇700種類の“アメ看”を扱う専門店
◇昔懐かしい教室で“給食”と“思い出”を提供する飲食店
◇修理が好きだから“Vespa”にこだわる専門店
◇自分の古着を売ることからはじまった“雑貨”と“服”のお店
◇“BAR”もやりたい“古本屋”もやりたい二人のお店
◇すべては“NASCAR”普及の為!の専門店

そのほとんどが若い(20代~30代)のオーナーたち。
若いなりの試行錯誤や提案、センスが光るお店たちです。

かくいう私も22才でTOTANを持ちました。
知識も何も無かった私はOPEN前にかなりの本を読みました。

雑貨の販売や接客、国内での仕入れなどは多少の知識が
あったもののそれだけでは全くダメだと思ったからです。

内装・外装から経営について、成功した個人事業主たちの本
帳簿のつけかたから確定申告の本、輸入雑貨業者の本などなど

そのどれもが今の私を作ってきたんだなぁと思うと同時に
その本を読んだ時に「いいな」と思った感覚をはたして
自分のモノにできているのか?・・・という不安と罪悪感。

こういう類の本を読むといつもピリリとした気分になります。
それと同時にオモシロイ案は取り入れちゃうし反省もする。

この種の本を読む時のコツは「鵜呑みにしないこと」だと思う。

勿論、参考にしたりあやかったりするのは良いのだけど
商売はつねに「お客様」とのやりとりな訳で
所変われば品(人)変わる、というのが大前提なのだ。

「若いのにエライわよねぇ」とお客様から言われると
本当に申し訳無いような情けない気持ちになってしまう。

エライとかじゃないんだよ・・・
やりたいからやってるだけなんですって思ってしまう。

でも勿論前向きな私はありがたくその言葉を頂いておく。

これから自分で何かをはじめようとしている人
もうすでに何かをはじめちゃったけどわからなくなってる人
何かするつもりはないけれど覗き見してみたい人

この本を読んで「個人商店」への見方が変わるかも??
店主のこだわりを感じるお店たちはきっとあなたの
何かを惹きつけてくれることでしょう。

気を引き締めつつこれからもこういう本を読んでいきます。

AKANE