女ともだち
●女ともだち●
一条ゆかり(著) 集英社 ¥407(税込)
みなさん「少女漫画」はお好きですか?
男性の多くは「少女漫画」苦手ですよね。(店主調べ)
ですが少女まんがをあなどるなかれ!
といっても今日ご紹介するのは少女漫画の女王
一条ゆかり先生の作品です。
一条ゆかりさんと言えば少女漫画界だけでなく
漫画界の女帝とも呼ばれています。
食通でお酒大好き、○○才でも現役バリバリの恋愛上手
みなから恐れられる美女であり小悪魔でもある・・・
その才能を活かして(?)ダイエットや恋愛に関する
エッセイなども色々描かれています。
そして勿論それは「少女漫画」からも
読み取る事ができます。
そう、彼女の本は「少女漫画」の域を
越えているものばかりなのです。
店主は小学生の頃は「りぼん派」でした。
(他に「なかよし派」「花ゆめ派」等がいました。)
その中でも漫画家の老舗(?)っぷりの素晴らしい
この「女ともだち」には目を見張りました。
落ち目で大根役者、フェロモンだけで
売っていると言われてる美人女優の叔母と
暮らす高校生「菜乃」が主人公。
「女子高生」が主人公と聞いて
ひいてしまう人も多いだろうと思います。
でもそこが一条マジック!
次から次へと彼女の前にはいろんな問題が
まるで何かに導かれるかのように起こります。
「恋愛」は大きなテーマでもあるのだけど
タイトルの「女ともだち」がベースなのです。
洋服や風景などはこの本の出版された
90年代のものですがこのテーマは永遠です。
一条漫画の特徴は「センスとテンポの良い会話」に
こそあると店主は思っています。
それはまるで海外コメディドラマのよう。
(ERやアリーmyラブやダーマ&グレッグのような)
↑某国営放送のものばかりなのは気にしないで。
小気味いいテンポとウィットに富んだ会話は
読む人をググイと物語に惹きこむのです。
しかもそれが「カッコつけ」では無い。
やはり彼女は女王です。
少女漫画を読まず嫌いな方、彼女の作品で
目覚めてみてはいかがでしょうか?
バレンタインデーを目前に控えた今、
「オンナの心なんてわからねーよ!」と
お困りの男性たちに読んでもらいたい一冊です。
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AKANE