仕事、三谷幸喜の | TOTAN オススメ本

仕事、三谷幸喜の

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●仕事、三谷幸喜の●
三谷幸喜(著) 角川書店 ¥420

私が三谷さんを知ったのは高校生の頃です。

当時つきあっていた1歳年上の彼が芝居大好きな人で
勿論私もお芝居が好きだったので(当時はなんでもヤリマシタ)
恋と共にますます芝居に落ちて(!)いったのでした。

そんな彼が当日券に並んで観たと言っていたのが
東京サンシャイン・ボーイズ。

実はこの劇団、今はお休みをしています。

2024年に復活するのです。
公演名は「リア玉」。王じゃなくて玉。

出演者はみんな50歳を超えています。

そう、この劇団こそ三谷さんの原点なのだと思います。

ここ最近はテレビの世界での活躍がまた多くなっています。
ご存知の方も多いだろうと思うけれどいくつかをご紹介。

◇大河ドラマ「新選組」
◇ドラマ「HR」
◇ドラマ「王様のレストラン」
◇ドラマ「古畑任三郎」
◇ドラマ「やっぱり猫が好き」
◇映画「ラヂオの時間」
◇映画「みんなのいえ」
◇映画「竜馬の妻とその夫と愛人」

などなどなど。
その他あまり評判が良くなかったドラマや映画も若干あります(苦笑)

でも三谷さんはやっぱり私の中では「お芝居の人」なんですね。

彼の戯曲は発売されていないのがほとんどです。
それは彼の拘りだから。(賞を取ったものは出版されています)

私がお芝居にハマりまくっていた時期はいろんな人から
ザリザリ画面になってしまったビデオを借りたものでした。

罠、ショー・マスト・ゴー・オン、天国から北へ3キロ
君となら、12人の優しい日本人 その他たくさん。

今もお芝居を観るのは好きなので一年に数回観劇しています。
だけどBSなどで放映が決まるとまずは友達に録画願いです(笑)

三谷脚本で私が実際に舞台を生で観たのは
残念なことに「笑いの大学」1本のみです。

プレビュー公演(ゲネプロのようなものなので通常より多少安い)
でしかも初日だったので三谷さんも観に来ていました。
帰り道、エレベーターが一緒だったのでミーハー丸出しで
サインをお願いしたら所謂「サイン」ではなくて本当に「署名」という
感じの素朴な字でフルネーム書いて頂いたのを覚えています。
(現物は当時つきあっていた彼の家に置いてきてしまいました…残念)

この本は四年前に出版された本なので
ここ数年の「仕事」は載っていません。

だけど貴重なお話がたくさん載っています。
何より「ご自身が振り返って書かれたこと」が魅力です。

三谷さんが中1の頃に書いた「そして誰もいなくなりかけた」。
初の上演作品だったそうですが手書きの原稿で掲載されています。

・・・字が汚い(笑)

笑いあり涙あり、優しくて強くて
繊細で熱くてほどけそうでほどけない。

三谷さんの作品を観る(読む)度にどんどん三谷さんを好きになる。

私の大好きな小林聡美さんが奥様だということもプラス点(笑)
彼女の本もいつかここで紹介したいと思っています。

あ、もう1つプラス点は、これまた私の愛して止まない
「唐沢寿明」さんも三谷作品によくご出演されている点です(笑)

彼の作品を観る度に幸せになる。

心が渇いてしまったかなぁーと思ったら潤すべし、三谷作品で。

いつもちゃんと「本の紹介」になってなくてごめんなさい。

※作品に敬意を表する意味で「ノンフィクション」カテゴリーに入れました。

AKANE