やぎの目絵日記 | TOTAN オススメ本

やぎの目絵日記


やぎの目絵日記


●やぎの目絵日記●
林雄司(著) アスペクト ¥1050

どうも、ご無沙汰しまくりのTOTAN店主です。
うっかりすっかり梅雨も間近、読書にぴったりの季節到来です。
またぼちぼち更新していきますのでまったりおくつろぎ下さいませ。

そんな訳で久々の更新はコチラ。
Webやぎの目 や DPZ でお馴染みの林さん。

EZwebの公式サイト「携帯4コマ」で連載されていた
脱力系4コマ漫画が一冊の本になりました。

『あふれるウィット、ほんのりブラック。』

帯にはそう書いてありますがまさにその通り。
(さすが帯です、心を鷲掴みです)

私が林さんにハマったのはいつだったろう?
パソコンでする作業が多くなっていつしか虜になっていた。

以前このブログでも「死ぬかと思った」 を紹介させて頂きましたが
林さんの魅力は自らもイベントで「中2ナイト」を企画していた通り
まさしく「少年の心」なのだと思う。

「少年の心」が綺麗に言い過ぎならば「子どもの持つ毒」だろうか。

人間は成長の過程でいろんなことを知って学んでいく。
その学びの中で「これは人前では言ってはいけないこと」とか
「やってみたいけどしちゃいけないこと」とか
制限を知り世間常識を身に付けていく訳だけど
林さんの描く絵や文章はその境界線を見事にぶった切ってくれるのだ。

それはルール違反だろう・・・だけど面白いからなぁ。

大人になるにはそういったものを捨てたり見なかったことにしたり
知らないフリをしたり知ってるフリをしたり
他の「大人」たちと同じように振舞うことが当たり前とされてきた。

『けっこう世の中はこんなふうにできているかもしれない。』

貴方になんだかんだとごちゃごちゃ小言を言う上司も
もしかしたらこれを引き出しにいれて時々取り出して読んでるかもしれない。

その上司のまた上司も家に帰ると真っ先にこの本を開いて
一人晩酌しながらほくそ笑んでるかもしれない。

いや、その前に貴方の会社のデスクに一冊忍ばせておくべきだ。

本を開いた時にだけ現れるタイムマシンのような癒しの一冊です。

個人的には表紙の「タイコペンギン」と「双子」と「ハト」が好き。


ケイタイに付けてます。

↑やぎの目イベントでのお土産キーホルダーの「救助犬」。
店主お気に入りのエピソード。

何かを忘れてきてしまった「大人」なみなさま必見です。


AKANE